約1年半ぶりに大好きな落語を観に行ってきました。
前回も、三三さんでした。
東京に行く機会があれば調べてますが
なかなかお目当ての方の寄席にあうということもないですし、
時間的に難しいときのほうが多いです。
落語には噺はじめに、導入のような感じで「マクラ」というのがあります。
この「マクラ」が演題の内容に絡んでくるのですが、
この「マクラ」と「噺」の境界が心地いいほどにすんなりすぎて、気づけないことも多々です。
あっという間にお話しの世界に入ってしまいます。
走る前のストレッチ。食事の前の食前酒。お化粧前の化粧水。
あまりいい表現がでませんが、このマクラの時間こそ必要で、
その人が見てきたことや感じたことが見えるため、とても面白いのです。
広いステージの真ん中にサブトンが1枚、噺し家が一人、その上に座っているだけ。
ですが、一瞬にして、そこに長屋や籠、背中を丸めたおばあさんや、やんちゃそうな子どもなんかが見えてきます。
道具は何一つないのに、色んなものが見えます。
この時間よ永遠に・・・と思わせてくれるほど面白く、可っ笑しくて声にだして笑ったのは、
とても久しぶりだったように思いました。
mami